「4回転の神」と称される、男子シングル、フィギュアスケート選手のイリア・マリニンさん。
オリンピック出場経験を持つ両親のもとでトレーニングを行い、技術を磨いてきたイリア・マリニンさんは、2022年の世界ジュニア選手権で優勝、2022年の全米選手権で2位に輝くなど、今、フィギュアスケート界注目の選手です。
まさにフィギュアスケートのエリートであるイリア・マリニンさんですが、いったいどんな人物なのか気になりますよね。
そこでこの記事では、
●イリア・マリニンさんのWiki風プロフィール
●イリア・マリニンさんの身長は?
●イリア・マリニンさんの国籍はどこ
●イリア・マリニンさんの経歴について
●イリア・マリニンさんの両親もすごい?
これらのことを中心にまとめていきたいと思います。
イリア・マリニンさんのことが気になっている方はもちろん、フィギュアスケートが好きな方も必見です。
イリアマリニンのWikiプロフィール
名前:イリア・マリニン
英語名:Ilia Malinin
国籍:アメリカ合衆国
生年月日:2004年12月2日
年齢:19歳(2024年3月時点)
出身:バージニア州フェアファックス
身長:168cm
所属:Washington FSC
趣味:スケートボード
影響を受けた人物:羽生結弦
インスタグラム:@ilia_quadg0d_malinin
元フィギュアスケートの選手だった父親と母親の影響で、6歳からフィギュアスケートを始めたイリア・マリニンさん。
両親の英才教育を受けてきたイリア・マリニンさんは、ジュニア時代から才能を発揮し、現在では「4回転の神」とまで言われるようになりました。
イリア・マリニンさんの父親は、息子が4回転に挑戦したいと言ったときは、「クレイジーだと思った。そんなことが可能だとは思わなかった」と話していたそうです。
それでも、好奇心旺盛なイリア・マリニンさんは4回転アクセルの練習を続け、2022年のUSインターナショナルクラシックで、世界で初めて4回転アクセルを成功。
そんな努力家のイリア・マリニンさんですが、一番影響を受けた選手が、羽生結弦さんでした。
イリア・マリニンさんは羽生結弦さんについて、
子どもの頃から、ユヅのようなスケーターになりたいと思い、お手本にしてきた。一番好きなプログラムは「SEIMEI」で、ノービス時代に(「SEIMEI」の時と)そっくりの衣装を作ってもらって滑ったこともあります。
こう話していました。
羽生結弦さんが憧れの選手であることが良く伝わってくるインタビューですよね。
憧れであった羽生結弦さんの影響を受け、ジャンプに対してひたむきにトレーニングを行ってきたイリア・マリニンさん。
2023年に行われたグランプリファイナルのショートプログラムでは、6種類の4回転を全て試合で成功させた、史上初の選手となりました。
ここまでくると、両親からもらった才能だけじゃなく、本人の努力の方が大きいってことが分かるね!
年齢
イリア・マリニンさんは現在、
19歳(2024年3月時点)
になります。
6歳からフィギュアスケートを始めて、今年で13年目。
フィギュアスケートを年齢区分で分けると、
これらに分けられます。
フィギュアスケートは高い技術と身体能力だけでなく、表現力や精神力も必要とされるため、他のスポーツに比べて引退する年齢がかなり若いという印象があります。
女子は15歳~20歳、男子は19歳~24歳が選手としてのピークで、その後は大学卒業と共に引退するケースが多いと言われています。
イリア・マリニンさんの場合は、現在19歳なので、選手としてはまだ伸びしろがあり、これからの活躍が期待できる年齢と言えるでしょう。
イリア・マリニンさんは現在シニアの選手として活躍しているね!
まだ19歳なのにシニアって言われるは何だか違和感があるけど、フィギュアスケート界ではベテランの域に達しているんだね。
身長
イリア・マリニンさんの身長は、
168cm
となります。
フィギュアスケート男子選手の平均身長は167.1cmなので、イリア・マリニンさんはほぼ平均並みの身長と言えます。
アメリカ人の成人男性の平均身長が175cmなので、イリア・マリニンさんはアメリカ人男性の中では低いほうになりますね。
ただ、フィギュアスケートは低身長の方が有利だと言われいるのも事実。
その理由が、身長が低いということは体重も軽くなりジャンプした時に、足に負担がかかりにくい、という理由からです。
フィギュアスケートで170cm以下の有名選手でいうと、
などがいます。
より軽やかにジャンプするためには、身長はあまり高すぎず、体重も軽いほうがフィギュアスケート選手にとっては有利に働くということがわかりました。
国籍
イリア・マリニンさんの国籍は、
アメリカ合衆国
になります。
アメリカのバージニア州フェアファックスで生まれたイリア・マリニンさんは、現在はバージニア州ビエナに在住しています。
ただ、元フィギュアスケート選手だった両親はロシア国籍。
ではなぜイリア・マリニンさんだけがアメリカ国籍になったかというと、アメリカでは、アメリカ国内で産まれた子どもにはアメリカの国籍が与えられることになっています。
イリア・マリニンさんの両親が生まれ育ったロシアを離れ、アメリカに拠点を移したのが1998年頃。
その6年後にイリア・マリニンさんが生まれたことになります。
両親と子どもが違う国籍を持っていることに違和感を感じますが、多国籍文化が根強いアメリカでは珍しいことではないそうです。
イリア・マリニンという名前はロシアっぽい感じがするよね。
両親の祖国のことも忘れてほしくないという思いから名付けられたのかもしれないね。
イリアマリニンのフィギア経歴
【2019年/15歳】
2019–2020シーズンのジュニアグランプリシリーズに初参戦し、アメリカのレークプラシッドで4位、イタリアのエーニャ・ノイマルクトで7位を受賞
【2020年/16歳】
シニアのスケートアメリカに招待にされ、4回転ジャンプを成功させて5位になる
【2021年/17歳】
2021–2022シーズンのジュニアグランプリシリーズに参戦し、フランス大会とオーストラリア大会でそれぞれ優勝
【2022年/18歳】
全米選手権に出場し、2位
世界選手権、9位
世界ジュニア選手権、世界歴代最高得点を記録して優勝
GPファイナル、3位
【2023年/19歳】
世界選手権、銅メダルを獲得
オータム・クラシック、優勝
GPファイナル、優勝
第3回ISUスケーティングアワードで、最優秀選手賞を受賞
【2019年/15歳~2020年/16歳】
ジュニア時代
6歳から、両親の指導の元、フィギュアスケートを始めたイリア・マリニンさん。
15歳の時に初めてジュニアグランプリシリーズに参戦しました。
レークプラシッドの試合では、憧れの選手である羽生結弦さんが北京オリンピックで演じたプログラム、「SEIMEI」を真似た衣装で挑んだとのこと。
憧れの選手と同じ衣装を意識するなんて、よっぽど羽生結弦さんに憧れていたんだね!
2020–2021シーズンでは、シニアのスケートアメリカに招待され、5位入賞。
新型コロナウイルスの影響でジュニアグランプリシリーズが中止になり、その間にイリア・マリニンさんは4回転を習得、その成果を披露するきっかけの大会となりました。
【2021年/17歳~2023年/19歳】
シニア時代
2021–2022シーズンでは、フランス大会とオーストラリア大会で優勝。
北京オリンピック出場者を決める代表選考会も兼ねた2022年の全米選手権では、ネイサン・チェンさんに次ぐ2位という好成績を残すことになりました。
誰もがイリア・マリニンさんの出場を確信していましたが、シニアでの経験不足から今回は選出されず、オリンピック出場は叶わず。
その後に行われた世界選手権では、「僕が北京オリンピックに行くべきだったことを証明したい」との意気込みで出場するも、フリーでのミスが続き結果は9位という悔しい結果になりました。
イリア・マリニンさんは、
フリーの演技は少しショックだったけれど、誰もが望むように、最高のスケートをすることができるわけではないし、それを学びました。
と、前向きなコメントを残していました。
世間からの注目や期待を受けたイリア・マリニンさんは、プレッシャーも相当大きかったと思います。
そんな中で自分の持てる力を常に発揮することは、とても難しいことですよね。
まだ19歳という若さでいろいろなものを背負っているイリア・マリニンさんは、同じ世代の人たちよりも精神面でもかなり強くなっていったのだと感じました。
世界選手権9位という悔しさをバネに出場した世界ジュニア選手権では、ジュニアの世界歴代最高得点を更新して見事優勝。
イリア・マリニンさん本人も「シーズンの最後に、いい滑りができてほっとしている」と大満足でシーズンを終えることができました。
どんな困難も乗り越えてきたのは、元スケーターの両親がそばにいてくれたかもしれないね!
メダルを見せたい人が一番近くにいるって幸せだよね。
2023年に入ってからは、世界選手権で銅メダル、グランプリファイナル優勝など、今まで培ってきたものを発揮する、輝かしい成績を残しています。
今年3月、世界フィギュアスケート選手権がカナダ・モントリオールで開催されます。
人類史上、初めて成功した4回転アクセルは、日本人選手の宇野昌磨さんも、「彼以上のジャンプの才能を持つ選手は、金輪際現れないと思う」とコメントするほど恐れられているイリア・マリニンさん。
今回の大会でも4回転アクセルを見ることができるか尋ねられると、「それは見てのお楽しみ。サプライズにしておきたいから」と、19歳さながらの茶目っ気たっぷりに答えてくれていました。
イリアマリニンの両親もすごい人?母親と父親について
ここまでイリア・マリニンさんについてまとめてきましたが、続いては両親について見ていきたいと思います。
まず、両親の名前は、
父親、ロマン・スコルニアコフさん
母親、タチアナ・マリニナさん
となります。
どちらも元フィギュアスケート選手として活躍していました。
2人は選手時代からパートナーで、父親のロマン・スコルニアコフさんがウズベキスタンへ渡るときも母親のタチアナ・マリニナさんは同行し、2人は2000年1月に結婚しました。
父親
名前:ロマン・スコルニアコフ
生年月日:1976年2月17日(48歳、2024年2月時点)
出身:ロシア
父親のロマン・スコルニアコフさんはロシア生まれなので、選手になった当初はロシア代表として戦っていましたが、のちにウズベキスタンの選手に所属し、ウズベキスタン代表となりました。
選手時代の主な成績は、
2度のオリンピック出場経験があるということは、かなりメダルが期待されていた選手ということですよね。
ロマン・スコルニアコフさんは長野オリンピック出場後はアメリカに拠点を移し、2003年の世界選手権を最後に引退することになりました。
現在はアメリカでフィギュアスケートのコーチを務めています。
息子のイリア・マリニンさんのコーチもしているんだって!
お父さんがコーチだと、イリア・マリニンさんも安心して試合に取り組めるよね。
母親
名前:タチアナ・マリニナ
生年月日:1973年1月28日(51歳、2024年2月時点)
出身:ロシア
母親のタチアナ・マリニナさんもロシア出身ですが、父親のロマン・スコルニアコフさん同様、ウズベキスタン代表へと変わりました。
主な成績は、
などがあります。
イリア・マリニンさんに負けず劣らずの素晴らしい成績ですよね。
タチアナ・マリニナは2002年世界選手権を最後に引退。
現在は夫婦でフィギュアスケートのコーチをしています。
タチアナ・マリニナさんのジャンプは、ジャンプをする時の踏切り方や、空中でのポジションなど、技術の高さが絶賛されていた選手でした。
イリア・マリニンさんの4回転アクセルは、母親からの才能が存分に受け継がれているんだね!
まとめ
ここまでイリア・マリニンさんのプライベートや経歴などについてまとめてきました。
簡単にまとめると、
●国籍はアメリカ合衆国で、現在19歳
●身長は168cm
●16歳の時に4回転ジャンプに成功している
●世界ジュニア選手権で世界歴代最高得点を記録
●世界で初めて4回転アクセルを成功した
●両親は共に元フィギュアスケート選手
となりました。
まもなく、カナダのモントリオールで開催される世界フィギュアスケート選手権に出場予定のイリア・マリニンさん。
現在19歳で、常に驚異的な進化を続け、見る人を魅了してきました。
世界の常識を塗り替えてきたイリア・マリニンさんが、今回はどんな演技を見せてくれるのか、今から楽しみですね。
4回転の神と称される、イリア・マリニンさんのジャンプに期待しています!